日本政府は、5~6年おきに環境保全を進めるための取り組みの概要を定めた「環境基本計画」をつくっており、今年の5月21日に「第六次環境基本計画」を公表しました。
区民のみなさんにとっても「今後、どのように環境に配慮した社会を築いていくのか」「自分たちの生活にどのような影響があるのか」を知るうえで重要なことが書かれていますので、一部を紹介します。わかりやすい言葉に書き換えている部分もありますので、詳しい情報を知りたい場合は、環境省の環境省WEBサイトをご覧ください。
【直面する環境の危機】
・私たちの活動は地球の環境収容力※を超えている。
・気候変動、生物多様性の損失、汚染の「3つの危機」にさらされている。
【経済・社会面の振り返り】
・食料、エネルギー、資源、地政学リスクなど、環境が安全保障上の課題となっている。
【今後の方向性】
・環境保全を通じた現在及び将来の国民一人一人の『ウェルビーイング/高い生活の質』の実現を目指す。
・環境収容力を守り環境の質を上げることによって成長・発展できる文明を目指す。

出典:第六次環境基本計画の概要(環境省)
※環境収容力(バイオキャパシティ):地球が生産・吸収できる生態系サービスの供給量
私たちが消費する資源の生産や排出するCO2の吸収などに必要な生態系サービスの需要量を地球の面積で表した「エコロジカル・フットプリント」という指標があります。2022年時点で、この需要量が環境収容力の1.7倍に達しており、将来世代の資源(資産)を先食いしているといえます。

出典:令和6年版環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書(環境省)
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