2025年も残りわずかとなりました。1年を振り返り地球温暖化に関するニュースを3つ取り上げて紹介します。
① 観測史上最も暑い夏
気象庁は9月に、今年の夏(6~8月)の平均気温は過去の平均(1991〜2020年の30年平均値)より2.36℃高く、統計のある1898年以降で最も高かったと発表しました。これまでの最高は、過去の平均より1.76℃高かった2023年と2024年でしたが、2025年はこれらを大幅に上回りました。要因の一つとして地球温暖化の影響が指摘されています。私たちはより一層、温室効果ガス(CO2など)の削減に取り組んでいく必要があります。
② 国の地球温暖化対策計画
日本政府は2月に、地球温暖化に関する総合計画である「地球温暖化対策計画」を改定しました。この計画では、2050年に温室効果ガスの排出量を実質ゼロ(ネット・ゼロ)とするための野心的な目標として、温室効果ガスの排出量を2023年度と比較し、2035年度に60%削減、2040年度に73%削減することが示されました。これらの目標を達成するためには、私たち一人ひとりの取り組みが欠かせません。
③ 新築住宅の太陽光パネルの設置義務化
東京都は4月に、新築住宅への太陽光パネルの設置義務化をスタートさせました。住宅を新築して販売する事業者(ハウスメーカー等)に対する義務で、対象事業者がどの建物に太陽光パネルを設置するかについては、日照などの立地条件や、住宅の形状等を踏まえて判断します。そのため、すべての新築住宅に太陽光パネルが設置される訳ではありませんが、このような制度によって太陽光パネルの設置が加速していくと考えられます。東京都では、WEB上で太陽光ポータルを開設してQ&A集などを公開しています。既存住宅向けの情報も掲載されていますので、是非ご活用ください。
2025年も昨年に引き続き、地球温暖化による影響を強く実感し、取り組みを加速させていく必要性が改めて浮き彫りになった年でした。



